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平成30年新年挨拶(平成30年1月4日)

年 頭 所 感


 新年明けましておめでとうございます。謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 さて、昨年12月、当センターの職員が中国地域公設試験研究機関功績者表彰式において、産学金官連携の推進に貢献したとして、特別功労賞を受賞しました。私達は地域の公設試として、技術相談や機器利用、研究開発等の支援は日常の業務ですが、近年、地域でのイノベーションのために新連携や新機軸の取り組みに重点を置いています。


 私はイノベーションとは、技術革新のみならず全てに通じる新たな価値の創造と考えています。鳥取県内の企業の事業規模は、一般的にいう大・中・小企業というより、中・小・さらに小さい小規模事業者が多いのが実態だと思います。しかし、それぞれの企業が柔軟な組み合わせで新たな視点を持ち、知恵を出し、連携を進めることで従来に無い展開が開けると考えます。
 例えば、当センターで保有する酒造プラントを活用して、お酒の場面で楽しい物語が生まれるようなお酒の開発に向け、鳥取県ブランドの酒米育種や県内企業間の異業種連携での日本酒の研究を進めています。国内では日本酒の消費量が減少していますが、新たなお酒で乾杯の輪が広がることを目指しています。


 また、当センターの職員へは「企業の皆さまからの技術相談などに対して、己の専門分野の間口を両脇1割づつでも広げ、専門領域だけでなく広角での対応や領域を広げる新たな視点を持て」と指導しています。従来にとらわれない発想や技術により、当センターの第3期中期計画に掲げる県内製造業の基盤強化のため、県内外の関係機関との共同研究等にさらなる支援内容の充実を図っていこうと考えています。


 そのためにも、企業の新事業・新分野への挑戦を促す先導的支援、企業間等との共同研究、競争的研究開発資金等の獲得、最新技術の講習会開催、新たなシーズ発見の機会となる技術研究会の実施や職員を含む人材育成により、県内企業の自立と高収益化に繋がる結果重視の総合的支援への着実な取り組みを進めています。


 ところで、近年、急激に進展する第4次産業革命ともいう、「人づくり革命」の実現に向けた人材投資や地域経済、中小企業・サービス業等の生産性向上の政策推進が図られています。
 鳥取県では、「地域未来投資促進法」に基づき「鳥取県地域未来投資促進計画」を策定し、産業集積(電子デバイス関連産業、素形材関連産業等)を活用した成長ものづくり分野(自動車、医療機器、航空機等)、地域固有技術(染色体工学技術、海洋由来の機能性素材技術等)を生かした地域経済を牽引する分野への挑戦を支援することとしています。


 さらに、鳥取県内の雇用情勢(平成29年11月)は、有効求人倍率が1.66倍の高水準で推移し、有効求人数は36か月連続で前年同月を上回り、雇用情勢は着実に改善が進んでいますが、一方、平成29年12月の鳥取県人口移動調査の推計人口は約56万5千人と全国で人口最少県であり、依然として人口の自然減が続いています。


 このような状況の中で、当センターは地域の特性を生かし、地域でこそ出来る新たな価値の創造、変革的技術開発によるイノベーションが最も重要と考えています。
 社会や経済環境が大きく変化する中で、県内製造業の再生・再興に向けた重要な転換期と考え、県の主要施策推進に積極的に貢献していきます。


 私達は、企業の皆さまの研究室として果たすべき役割を強く意識し、新連携や新機軸を見据え、頼られる組織として皆さまとの関わりをより強固に築いていきたいと考えています。


 本年もどうぞ、よろしくお願い申し上げます。


平成30年1月4日
地方独立行政法人鳥取県産業技術センター   
 理事長  


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